国内線の移動時間は最長で2時間ほどなので、機内食がどうしても必要というわけでありません。しかし、空の旅で機内食を食べてみたいとか、搭乗前に食事の時間がとれなくてお腹が減っていることもあるでしょう。そこで、国内線のLCCで機内食を利用したい人に向けて、機内食を提供しているLCCを紹介していきます。また、LCCにお弁当などを持ち込めるのかなどの情報もまとめています。

国内線で機内食のあるLCC

一般的な航空会社では、機内食はサンドイッチ程度しかない場合や、全日空のようにプレミアムクラスのみ機内食を提供している便もあります。LCCは価格がリーズナブルなのが魅力なので、機内食を利用する人は少ないと思えますが、国内線で機内食を提供しているLCCはあるのでしょうか。

結論からいうと、一部のLCCでは機内食を提供しています。ただし、食べ物・飲み物はすべて有料です。最も機内食が充実しているLCCはピーチ・アビエーションです。「PEACH DELI」と称して、季節感のある朝食やローストビーフ丼、お弁当などを提供しています。また「たこ昌」のたこ焼や老舗「千房」の豚玉なども販売しています。スナック類やドリンクも一通り揃っているので、充実した機内食を味わえます。

バニラエアは、カレーやオムレツ、パスタ、サンドイッチなどを提供しています。カップラーメンも販売しているところがLCCらしいといえるのかもしれません。ドリンクやスナック類もあります。また、オリジナルのデザート「バニラくり～むあんぱん」なども販売しています。

ジェットスターも、カレーや軽食、ドリンク、スナックなどを提供しています。ジェットスターでは、基本的に、搭乗前に食事や飲み物を予約するシステムとなっています。予約しておかないと、販売状況によっては購入できない場合もあるので注意しましょう。

LCCで機内食の料金は？

LCCは格安運賃が魅力ですが、機内食は格安とまではいえません。LCCの機内食でお手頃なものはカップラーメンとドリンクで、価格は600円程度です。普通にコンビニなどで購入することを考えると、少し割高だと高いと感じる人もいるかもしれません。また、バニラエアとジェットスターに関しては、機内食にそれほど力を入れているとはいえず、ごく普通のカレーなどが提供されています。ドリンクなどを含めれば、おおよそ1人1000円前後の料金になります。

こうしたLCCの機内食事情を見ると、やはりピーチ・アビエーションの機内食は充実しているといえます。人気ナンバーワンメニューのローストビーフ丼は、1200円と他のLCCと比べてやや高い値段設定ながら、豪華な食材を使っており、ボリュームもあります。また、お弁当もたとえば「秋のお弁当」に松茸を使用するなど、高級感を出しています。移動中に、その飛行機でしか食べられない機内食を味わうのが好きという人は、ピーチ・アビエーションの機内食を食べてみてはどうでしょうか。

機内食は高すぎる！LCCにお弁当や飲み物は持ち込める？

LCCの機内に、お弁当や飲み物を手荷物として持ち込みたい人もいます。LCCで運賃を節約したのだから、機内食を利用せず食事代も節約したいと思う人もいるでしょう。結論からいえば、食べ物は機内に持ち込むことが可能です。国際線では食べ物の持ち込みを拒否されるのが普通ですから、意外に感じるかもしれませんが、ビンに入れた食べ物や、液体が入っていなければ手荷物として持ち込み、機内で食べられます。なお、液体は1個につき、100mlまでしか持ち込めません。

したがって、お弁当やおにぎり、サンドイッチなどは持ち込み可能です。また、スナック類や、デザートを持ち込んで食べるのも問題ありません。ただし、極端に液体が多いもの、たとえばおかずのソースの量が多すぎたりするものは、拒否される可能性があるので注意しましょう。また、クリーミーなチーズが拒否されたケースもあるようです。

LCCの機内食はケースバイケースで利用しよう

機内食を提供しているLCCは存在します。ピーチ・アビエーションのように、旅のおもむきを高めてくれるような機内食を提供している航空会社もあるので、味わってみてはどうでしょうか。また、国内線の機内には、食べ物の持ち込みも可能です。ペットボトルのお茶など液体類は持ち込めませんが、お弁当を持ち込んでドリンクのみ機内で購入するといたこともできます。機内食を便利に利用して、快適な空の旅を楽しみましょう。